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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 剣術部はまだマシなほうとして、魔術部や超能力部、科学捜査部や爆弾処理部という方向性なアレな部活まである。
 ちなみに舞桜の持ってるリストにはないが、デブ、小デブ、おデブ、株などの投資系、ラブなどの恋愛系まであるらしい。
 その中に、ただ一つまともな名前があった。
「ミステリーサークルだ……でも名前が重複してるよ?」
 夏希が尋ねると舞桜は首を横に振った。
「ミステリーサークルは三つあるのだ。一つは興味がなかったのでリストにないが、一つは地上に巨大な魔法陣を描く部活、もう一つは部員もミステリー、活動場所もミステリー、活動実体もミステリーで実に興味をそそられる」
「は?」
 てっきりミステリー小説とかの研究部かと思っていた。
 それにしてもまともな部活がない。
 これでは熱い青春を学生諸君が送れないではないか!
「ねえサッカー部とか野球部とか普通のはないの?」
 不安になった夏希が尋ねると、
「私が興味のない部活はほかの者が回っている筈だ」
 あるにはあるということがわかった。ちょっとほっとした。
 リストの中には文字からでは内容のわからない部活もいくつかあった。
 夏希はその部活の名前を指さした。
「ねえ、このテンモン部ってなに?」
 文字の音だけを聞いたら『天文部』だと思うが、リストには『天門部』と書いてあった。
「うむ、その部活は古に封印された天の門を探しだし、その扉を開けることを目的としているらしい」
「……う、うん(意味わかんない)」
 なんとなく返事はしたが理解不能。
 いくらどんな部活でも認めると舞桜が言ったものの、あまりにもよくわからん部活が多い。
「なんでもかんでも部活って認めちゃうんじゃなくって、まともなヤツだけ残したほうがぁ〜……(いいんじゃなかなぁって思うんだけど)」
 控えめな感じで夏希は提案した。
 そして、いきなり拒否。
「それはできない」
「なんで?」
「どの部活からどんな優秀な人材が生まれるとも限らん。ありきたりのモノからでは、なかなか秀でた才能とは生まれないモノだよ。私は一人でも多くのAHOの一員となる者が生まれることを願っているのだよ」
「アホ?」
「アンチ・ヒーロー・オーガニゼーション――反勇者組織の略に決まっているではないか」
 ここは触れるべきか流すべきか、なんだか触れると大やけどしそうだ。