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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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 爽やかな男の声。
 ハッとして菊乃は振り返った。
「鷹山君……」
 邪気が消えた。
 急に菊乃はしおらしく体を小さくしてしまった。まるでその態度は……。
 鷹山雪弥――スタート地点でコケた舞桜に手を差し伸べた、あの全国のブサイクの敵だ。
 二人は知り合いなのか?
 そーこーしているうちに舞桜&夏希ペアがゴールテープを切ろうとしていた。
 ゴォォォォォル!!
 呆然と立ち尽くす菊乃の手を雪弥が引っ張る。
「さあ、オレたちもゴールしよう」
「わたしは……もう……(負けたのに)」
「ほら!」
 菊乃は強く逆らうこともせず、そのまま雪弥と一緒にゴールしてしまった。
 これで四人。残る生徒会役員の席に座るのは!
「うわっ放せ!」
 ゴリラと戯れるハルキ。
 まるでその光景は発情したゴリラに[いやぁン♪]されているようだ。
「口とか勘弁しろ! オレ様はまだ女ともしたことが……やめっ、誰か助けろっ……ぎゃっ!」
 ちょっとした惨劇を繰り広げながら、ハルキとゴリラはもつれ合いながら地面をゴロゴロ。
 そして、ゴォォォォル!!
 ぶちゅ〜っ♪
 初キッスはゴリラ味。
 ハルキはゴールラインを越えて真っ白に燃え尽きたのだった。
 これでついに上位五名が決まったのだった。 ついに過酷なエクストリーム選挙は終わったのだ。これでジャングルに取り残された生徒たちも、どーにか無事に救出されるだろう。
 あとは生徒会役員の任命式を残すばかり……と、先走ってしまったのだが、なにやら大会本部がざわめいている。
 漏れてくる声を聴くに、
『ビデオ判定が』どーとか、
『天道様が一位ではなかった場合、責任を取らされるのは』どーとか、
『しかし、天道様は正々堂々を望まれているのだから、ビデオを見せないわけには』どーとか、
『ええい、とにかくビデオを破棄してしまえ!』と言った声が漏れてきた。
 なかなか順位を発表しない大会本部に、ついに舞桜本人が口を挟んだ。
「どうしたのだ、早く順位を発表して、任命式をはじめようではないか?」
 声を掛けられた本部役員Aがたじろぐ。
「そ、それがですね……微妙な判定が……その……ありまして……ビデオ判定の必要があって……ですね」
「ならば早くビデオ判定を放送すればよい」
「は、はい!」
 背筋を伸ばして元気よく!