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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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まおー転生

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エピローグ


「それでは生徒会会議をはじめよう」
 いつものように舞桜の言葉ではじまった生徒会会議。
「私は重大なことを見落としていたらしい。この学園には校則がないのだ!」
 今さらーっ!?
 まあ、いつものことなのでほかのメンバーは特に驚きもしない。
 夏希が『は〜い』と手を挙げた。
「別になくてもだいじょぶだと思うけど?」
 立てた人差し指を『ノンノン』と雪弥が横に降った
「今はいいかもしれないけど、時間が経つと風紀が乱れるから必用だと思うね。ついでに風紀委員も作ったらいいんじゃないかな。な、魅神?」
「え……うん。貴方が必用だと思うなら」
 この二人の関係もあの事件以降に、気まずい方向に進むことはなかった。
 ちょっとした余談だが、夏希が菊乃に『舞桜ちゃんが男の子だって知ってた?』と尋ねると、あっさり『知っていたわ』と答えられてしまったらしい。おそるべし魅神菊乃。
 つい菊乃には話してしまったが、舞桜が男の子ということは周りにはヒミツだったりする。
 そうそう、そう言えば、今日の昼休み夏希は裏庭に呼び出された。誰かに袋だたきにされると思ってビクビクしていたが、その場に現れたのはピンク色をしたウサギのきぐるみだった。
 そのウサギはこんな話をした。
「これからも私のことは絶対に他言無用だからな。それと、舞桜様は自分が男だということを知らない。本人がそう思っているのだから、絶対に無駄なことを言って本人に悟られるなよ」
 そんなことだけ言ってささっと消えてしまった。
 生徒会の話が進む中で、そんな昼間の出来事をぼーっと考えていると、舞桜が自分の顔を見つめていることに気付いて夏希はハッとした。
「わっ!」
「どうしたのだ夏希?」
「え……別に(男の子だって意識するとドキドキする)」
「顔が赤いぞ?」
「げほげほっ、ちょ、ちょっと風邪気味で」
「それはいかん。今すぐ私に移すのだ、さあ接吻をしよう!」
 いきなり飛びかかってきた舞桜の顔面を夏希ちゃんビンタ!
「キスはダメ!」
「……今日の夏希は元気が有り余っているな」
 叩かれたというのに、精神的ダメージゼロの舞桜。たぶんなんで叩かれたのかも理解してない。相変わらず世界は舞桜を中心に廻っている。
 気を取り直して舞桜はもう一人の生徒会メンバーに目を向けた。
「話を戻して、君は校則について意見があるかい、ゴリ子さん?」