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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
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秋に見かけた空き地が

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結局語り部さんよ、何を言いたいんだよ


 この噂の的になっている屋敷が建てられたのはいつごろだったのだろうか?少なくとも秋には建てられていなかったはずだ。だのに何故老朽化を果たしているのか。…少し考えればだれでも気づくことができたことではあったはずだ。そのことに誰も触れない。
 お化け?指名手配犯?麻薬取引?ホラーもサスペンスもあったものではない。
 言われなくては気づかないのであれば、言ってやろう。一番怖いのは、そういうどう考えても不可思議にしか受け取れるはずのないこの事態を、なんら疑問に思わない女子高生をはじめとする周囲の人間のほうだろうが、と。周りに無関心。周りには執着しない。見るのはただ目の前のモニターとモニターのノリで会話できる『リアル』のみ。世界はモニターではないから。世界は『リアル』ではないから。世界なんかより、文字はよっぽど『リアル』であり、文字情報として現れないものは『フェイク』と同値なのだ。

>大きな噂の前に人間は取捨選択を忘れているのかもしれない。
>モラルというものは当然なく
>…まったくもって彼女たちはほかに見るものはないのだろうか。
>ただただ平和な中に一見の古ぼけた家が建っていて、その横を通り過ぎる。
>友人とあってもファーストフード店で店員や周囲の客をはばからずに2~3時間だべっている
>見たことよりも書かれていることを信じるという生物らしからぬ本能を獲得していく。

 述べてきたことだ。今更再掲してどうするんだという人もいるだろう。
 
 ただまあ、もう一度読み返してほしい。そのあとで次の話をしよう。