みち
かっぱ淵
山崎のコンセイサマを遠野駅方向に車で戻ること約10分程度。
常堅寺裏にカッパで有名な渕がひっそりと佇んでいる。
と言っても解らんよね。
340号線を遠野駅へと戻るのね。
それで、右側に伝承園があるからそこに車を止めて反対側にある細い道を5分程歩けばかっぱ渕の看板があるよ。
ナビを使って行くとだね常堅寺ぎりぎりまでナビしちゃうのさ。
でね、細い細い道を進む事になるのね…でもって、対向車が来たら、どちらかがバックして道を譲る事に。
だから、普通は伝承園の駐車場に置いて徒歩でかっぱ渕に行くみたい。
そんな事を知らない亜っちゃんは、常堅寺の真ん前まで車で行っちゃったものだから、
檀家さん専用駐車場に留め置くはめに…本当はいけないと思うよ亜っちゃん!
常堅寺の門を潜ると左手方向にカッパ狛犬があり、その付近に怪しげな石群がある。
亜っちゃん亜っちゃん、ねぇってば…あれ狐に見えるんだけど、どう思う。
亜っちゃんもそれが気になったのか、またニヤつきながらデジカメ撮影…
案内碑がないから、よく解んないけど遠野は怪しげな場所がいっぱいだね。
「帳、見てみな。このカッパ狛犬の頭…本当にカッパの皿みたいだろ。けれど、実際の経緯ってのがあってな…」
わぁ~わぁ~、ロマンがない話しする気だよね、ねっ。
そんな話しは聞きたくなぁ~い。
「いっ痛。と、帳…爪を立てるなって、もう。お前さあ、昔からだけど自分に都合が悪くなると爪立てたり、そっぽ向いたりするよな…その癖やめたほうがいいよ」
亜っちゃん、お互い様だから…ほっといてくれる。
「まあいいや、かっぱ渕行くよ」
ヘヘッ、よかった。
帳はロマンチストだかんね、夢のない話しは聞きたくないのさ。
カッパ狛犬を過ぎ寺の左手にある渡り廊下を潜ると、いよいよかっぱ渕へと辿り着く。
そこは、ひっそりと静まり返り、そよそよと清流が流れていた。
小さな木造の橋が架けられ、右横に案内碑とトーテムポールなカッパがお出迎え。
亜っちゃん変なカッパ…あっ、手に栗持ってる。
アレッ食べていい、ねぇ食べていいっ。
「ああもう、頭をぽんぽん叩くなヘアスタイルが乱れる…ん、何。栗、食べたいの?あれ生栗だろ、喰うと…屁が出るぞ」
えっ、そなの…辞めとく。
それと、ポニーテールヘアは乱れないのでは…