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みち

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山崎のコンセイサマ



暫くして、遠野市に到着した。
亜っちゃんは、此処に来たのは2度目らしいが帳は初めてだ。
印象としては小さな町、静かで何故か懐かしさを感じさせてくれる穏やかな町。
そんな遠野市に到着したのは15時を回った頃…
チェックインにはまだ早いので、遠野遺産第46号でもある【山崎の金勢様】に行ってみる事に。

コンセイサマは遠野駅より340号線を北東に12、3キロといった所に位置している。
駅前にレンタサイクルがあるけれど…自転車で行くにはかなり根性がいるよ。

近くまで来ると車が一台通れるのがやっとな程細い道になり、
そこをゆっくりと登って行く事になるのだ。

その登り坂を登って行く途中に休憩所があるのだけれど、トイレなどはそこで済ませるのをお勧めする。近場にもあるにはあるが女性にはキツイかも。

そして、たどり着いた先にしっとりと雨に濡れたコンセイサマの祠が静かに佇んでいた。亜っちゃんは古めかしいトイレの前に車を停め初遠野の地に降り立つ。
だいぶ日が傾きつつあるその場所は、森に囲まれ静かすぎるくらい静まりかえっている。ほんの少し傾斜した場所に案内碑が置かれ、そこにはこのように書かれていた。

山崎のコンセイサマとは

遠野には多くの素朴なコンセイサマが子授けや豊作の願い神としてまつられ
ていますが、昭和47年に発見されたこのコンセイサマは高さが1.5メートル
もあって最大です。背後の山頂の賽(さい)の河原と一対にして、中世の人
びとは「死と再生の地上まんだら」をここにつくっていました。

作品名:みち 作家名:槐妖