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　更に頬を緩める三田。既に心は決まっていた。
「いいだろう。その話受けてやる」
　勢いよく立つ三田。それを見たバルバトスはそれ以上の笑みを浮かべながら同じように立った。
「三田才蔵。ただ今より辞令を発令する」
「ああ」
「本日より魔界外務省天界対策局局長、アシュタルトに任命する」
「了解した」
　この瞬間、三田の体は黒い光に覆われ、屈強な鎧に包まれた。背にはバルバトスのようにコウモリのような羽根が二枚ミリミリと音を立てながら生えていった。
　魔界の大侯爵、アシュタルトがここに誕生した。