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ツカノアラシ@万恒河沙
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novelistID. 1469
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ぐらん・ぎにょーる

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「いいや、別に。だったら面白いだろうってね。ああ、どうやら嵐が止んだみたいだね」
篁は窓辺に寄って外を眺める。すっかり嵐が去り、空は青空を見せていた。そして篁は包みを持ち、白雪に別れを簡単に告げる。白雪も引き止める気はないらしく、篁に可愛らしく別れを告げた。そして、扉を開いて外へ出て行く時のこと。
「全て揃った、白雪姫の家。あと足りないのは、王子様と魔女。御前なら、こう言うな。白雪姫、あなたが魔女なのでしょう」
篁は白雪にそう告げて扉を締めたのだった。扉が閉まった途端。白雪は笑いだした。今までのような無邪気な笑い声とは全く違う笑い声。顔を上げた白雪は印象が一変していた。まるで、オデットに対するオディールのよう。白雪はずっと笑い続けていた。
篁が部屋に見つけたのは、七人の男の屍体。そして、包みの中は白雪姫が気に入らなかった最新の王子様の首。
鏡よ鏡、鏡さん。世界で一番美しいのは誰?