有馬琳伍氏の悲劇、もしくは24人の客
G家の惨劇と秘密結社
G家の邸宅は、その昔住人が、次々怪死したので有名なお屋敷である。話によると、元々お屋敷はG氏と言う実業家が造ったが次々G氏の家族が怪死し、最後にG氏が死んだ後に、G氏の遠縁と言う青年がどこからか金の瞳をした外国人の少年を連れてきて住んだが、余り良い話を聞かなかったそうである。その頃を知っている人の話では、青年は「ヘルベルト・ファン・クロロック」とか名乗り、何やら難しい名前の秘密結社を作り、怪しげな外法を行っていたらしい。青年がやったと言う証拠はなかったが、良く周辺住人がいなくなっていたらしい。しかし、その青年は暫くすると姿を消し、今に至る。今、コロニアル風の白いお屋敷は日の光の下で見ると、そんな影を微塵とも感じさせない。しかし、現在は立ち入り禁止になって、廃屋になっていた。この廃屋に、誰かが住んでいるらしいと噂が立ったのはつい最近である。
作品名:有馬琳伍氏の悲劇、もしくは24人の客 作家名:ツカノアラシ@万恒河沙