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朧木君の非日常生活(9)

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「まぁ、助手と言っても毎日来いとか、週休二日とかは言わないさ。給料を払えるわけがないからね。好きなとき、好きな時間に来てくれればいい」
なるほどね。
基本的に暇人だから、暇潰し程度になるかな?
「分かったよ、蜻蛉さん」
「ちなみに僕の好きなとき、好きな時間だからね」
「自己中過ぎるだろ!」
ま、暇だからいいか。
「ありがとう、朧木くん。僕は嬉しいよ。何せ、毎晩毎晩勧誘活動をしていたら、国家まで動き出したからね」
「当たり前だ!」
今、面接じゃなくて勧誘って言ったよね?
それに国家って要するに警察だよね?
国家とか言うとスケールでかく感じるな。
「それはそうと朧木くん。明日というか今日の朝十一時、空いているかい?」
この人は話題の展開というか転換の仕方が斬新すぎる。
「まぁ、暇だけど。ニートだし」
「それじゃ、十一時にここに集合だ。さっそくだけど都市伝説を解決しに行こうじゃないか」
本当に早速だね。
早速すぎるよ。
作品名:朧木君の非日常生活(9) 作家名:たし