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朧木君の非日常生活(9)

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俺は何がしたいんだろう。
何がしたいのか分からない。
やりたいこともない。

やりたいことが見つかるまで、そう自分に言い聞かせ親に甘えることにした。


そんなある日の出来事。


俺は今日も一日何をしたというわけでもなく、アニメ見て、ネットを見て、テレビ見て、という堕落した一日を過ごした。
とりあえず、小腹が空いたからコンビニに行くことにし、夜道をぼーっと歩いていた。
「やぁ、君はニートかい?」
突拍子もなく、見るからに平凡なアパートに佇む、見るからに胡散臭い男に話しかけられた。
「『君は』ということは、あなたはニートじゃないんですね? 素晴らしい」
絡まれたら面倒だからテキトーに流しつつ、歩き始めた。
てか、疑問系で答えた時点で流せてない気がするけど、気にしないで行こう!
イッツ、ポジティブシンキング!
「よく気がついたものだね。そう、僕は・・・・・・ニートだ」
「ニートかよ!」
ヤバイよ、流れを相手に渡してしまう。
「くくく、さながら君は蛇を目の前にした蛙さ」
く・・・・・・、強い!
強いよ、この人!
「これ以上藪をつついても蛇を出すだけだよ」
「会話にことわざを織りまぜるな!」
分かりやすいけど、分かりづらいよ?
ていうか、初対面でこのシンクロ率はなんだ・・・・・・ッッ!
「エヴァン・・・・・・」
「やめろ! 著作権の侵害だ!」
罰金とられるよ?
「エヴァン○リオン」
「○をつけた!?」
映像化とかしたらピーとかいう電子音が鳴っているのかな?
「 君も選ばれたチルドレンなのかい?」
「やめろおおおお!」
「まさか暴走?」
「お前がだ!!」
このままだと名も知らない大きな隔たりに負ける。

━━負けられない戦いがここにある
作品名:朧木君の非日常生活(9) 作家名:たし