冒険倶楽部活動ファイル
私達はスコップで御神木の根元を掘り起こして1つの箱を見つけた。
ずっと昔のお菓子の箱みたいだけど見た目と違ってずっしりと重かった。
「何が入ってるのかな?」
私達が取り出して開けようと思った瞬間、そこへシゲさんがやって来た。
「おお。見つける事が出来たか」
「シゲさん、僕の勝ちだね」
十波君が微笑するとシゲさんも笑いながら頷く。
「ああ、よくやったな。さすが秀坊だ」
「じゃあこの宝物僕達のだよね」
「そうだな。でも今日の所はそれを預からせてもらえないか?」
「ええっ? 約束が違うよ〜」
皆はブーイングを唱えた。でも皆にそんな事を言う資格あるのかなぁ?
「約束は守るさ、ただこれにはワシにも思い入れがあってな、一晩だけでも預からせてもらえないか?」
明日は日曜日なんだし、シゲさんにとっても宝物なんだから一晩くらいなら構わないと皆で相談する、それに時間も時間なので皆家に帰宅した。
作品名:冒険倶楽部活動ファイル 作家名:kazuyuki