冒険倶楽部活動ファイル
「この花壇、美佳姉ちゃんの?」
「ええ、私が秀君達と同じくらいの頃に作ったのよ。でも本土の中学に進む事になってここに来れなくなったのよ……」
「……あっ!」
私はつぼみちゃんの事を思い出した。
「でもこの調子だとまた奇麗な花が咲きそうね」
「え、どうして分かるんですか?」
「ん? これよ」
すると美佳さんは枯れた花を指差した。そこには種があった。
「あ、そうだ。よかったら育ててみない?」
美佳さんは少し種を少し分けてくれると言う、でも私が選んだのは……
作品名:冒険倶楽部活動ファイル 作家名:kazuyuki