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冒険倶楽部活動ファイル

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 そして翌日、私達は噂の森にやってきた。
 ここを突き抜けると確かに住宅街にショートカットできる。
 そこで功治君はドングリを拾ったと言う、だけど森は結構明るくとても幽霊が出そうな不意息は無かった。
「うう〜〜……」
 私の袖をつかみながら羽須美ちゃんが低い唸り声を上げた。
 よっぽど怖いのね、
「心配するなって、民家も近いから携帯通じるよ。」
「そう言う問題かな……」
「じゃあ写真でも撮る? 心霊写真でるかもよ。」
「わ〜い、撮ろ〜撮ろ〜っ!」
 舞加奈ちゃんは冒険ポーチから携帯電話を取り出すと羽須美ちゃんが本気で否定した。
「じょ、冗談じゃないわよ! アタシ嫌だからねっ!」
「あ、ここだよ。ほら!」
 功治君が指をさすと地面には昨日持って来たのと同じくらい…… いや、それより大きなドングリやマツボックリが落ちていた。
「すげぇ、お宝の山だ!」
「ねぇねぇ、ドングリで独楽作ろうよっ!」
「マツボックリでペンダント〜!」
 目的忘れてるし、みんな幽霊なんかそっちの気だった。
「誰が一番取れるか競争だな…… ヨーイ、ドンッ!」
「あ、待てよ秀!」
「ズルいよ〜っ!」
 みんな宝探しを始めちゃった。
 私は後ろの羽須美ちゃんを見る。
「私達もやろうよ。少しは気が紛れるよ?」
「う、うん……」
 私達も皆に加わってゲームに参加した。
作品名:冒険倶楽部活動ファイル 作家名:kazuyuki