小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

冒険倶楽部活動ファイル

INDEX|24ページ/58ページ|

次のページ前のページ
 
 
 二階にある羽須美ちゃんの部屋で頭にタンコブができた(ように見えた)羽須美ちゃんは押入れの中から浴衣を探していた。
「羽須美ちゃん、やっぱりいいよ……」
「いいや、私にもプライドってモンがあるのよ!」
 何のプライドよ……
「あ、あった。じゃーん!」
 出てきたのはピンクの生地に桜の花弁の描かれた可愛らしい浴衣だった。
「ほのかちゃんはこれ、それで私と舞加奈ちゃんは……」
 舞加奈ちゃんは青い生地に赤い朝顔の浴衣を、そして羽須美ちゃん自身には山吹色の生地に百合の柄の浴衣を取り出した。
「羽須美ちゃん、やっぱり私には派手過ぎるよ……」
「そんな事ないよ、ほのかちゃん可愛いからどんな服でも似合うわよ」
「そ、そんな……」
「ロケットパンチも似合いそう〜……」
 舞加奈ちゃんは羽須美ちゃんのベットの上で寝言を言った。一体どんな夢見てるの? って言うか私ロボット?
「一々気にしてたら身が持たないよ、それより下に行って試着しよう」
「羽須美ちゃん、目から怪光線〜……」
「私のどこがメカだ!」
「は、羽須美ちゃん! 寝言だから……」
 気にするなって言ったのはどこの誰よ?
作品名:冒険倶楽部活動ファイル 作家名:kazuyuki