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しん よしひさ
しん よしひさ
novelistID. 17130
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たかが映画、されど映画

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隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS

 2008年

監督 : 樋口真嗣
出演 : 松本潤、長澤まさみ、宮川大輔、椎名桔平、阿部寛
脚本 : 中島かずき
音楽 : 佐藤直紀

云わずと知れた黒澤の名作を、現在のCG技術を駆使してリメイクした娯楽大作。
オリジナルの黒澤・橋本等の脚本を中島かずきが大幅、というより全面的に書き換え、元々の主役真壁六郎太に代わり、新たに武蔵という山の民を主役に書き加えた、ちょっと意表を突く設定。
この武蔵役の松本潤(嵐)や、雪姫役の長澤まさみ等の若者が画面を駆けるさまは、時代の変遷を改めて強く感じてしまいました。
でも、これはこれで大変結構。
的確な演出が若者の演技を適度に絞め、CG技術はかっての大きな空間とは別の、ソリッドな切れ味と見事な発色で楽しませてくれます。
音響技術の格段の進歩も大いに貢献しています。
役者陣も、先の二人をはじめ、椎名、阿部、高嶋、上川、國村、宮川等みんな好演しており立派。
1958年の黒澤作品にはない、ラストで主人を迎える民の笑顔は、階級を越えた無欲の信頼を表していて、そんなものは喪失してしまった現在人へのメッセージとなっているようにもみえます。