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参加コミュ「短編家企画」作品集

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そして、ここ数日で得た彼女の行動パターンを解析した。
その結果ベストだと思えるのが今日の14時。
法定に赴くほんの僅かな時間。

手には一発の銃弾…これに全てがかかっている。
特殊な先端、火薬の量。最高の技術で作り上げた。


ロビーから出た彼女はSPに囲まれたまま、用意された車へと歩みを進める。

スコープの照準にあわされた彼女の表情は重苦しいものに思えた。
しかし、俺はプロに徹するしかなかった。
前以て仕掛けて置いた、リモートスイッチを押す…

パパパパン

彼女の左前方で乾いた音の爆竹が炸裂する。
その陽動にSPがまんまと引っ掛かり、左前方に体制を移す。
そして、彼女と俺の間にストレートな空間を作り出す。



パンッ
乾いた音と共に、彼女の胸元が赤く染まる…

ゆっくり崩れ落ちる彼女…
それを確認すると、急ぎ後始末をする為その場を後にする。

遠くから、けたたましいサイレンが響きわたる…間に合ったな。