詩集 『天―AME―』
『世界の終焉』
もし、終わりがあるのなら
きっと
これが終わりなのだろう。
もし、これが終わりなら
きっと
ボクらは滅びていくのだろう。
遥か数十億年の昔
この惑星は
ただの岩屑のようなものだった。
何度もぶつかり
何度も衝突し続け
炎の星が生まれた。
繰り返す灼熱の渦を
微かな希望は雫になって
そして
雨が降った。
ボクらが知る惑星の歴史。
それはとても偉大で
とても激しいもの。
終わりがあるこの世界で
ボクらが知る
この惑星で
何が終わるのだろう。
平和を叫ぶ人間たちが
絶望を叫ぶ動物たちが
終わりを叫ぶことは無いのだろう。
もし、これが終焉と呼ばれるものなのなら
きっと
この惑星は喜ぶのだろうか?
作品名:詩集 『天―AME―』 作家名:柳 遊雨