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『まばら』

バラバラ
パラパラ
世界がパズルのように散らばって
ボクらを縛りつけた鎖が
消えていく。

パラパラ
バラバラ
ひとピースの世界を
眺めて
ボクらは言葉を失った。

バラバラ
パラパラ
まばらに光る世界に
安心とか不安とか
ひと思いのため息を
ボクらはずっとしていた。

パラパラ…
バラバラ…
ずっと聞こえていた
世界の音が聞こえなくなった。

もうすぐ
世界が始まる予感。