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殺戮の心

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[何だと?その血だらけの腕で戦うのか貴様は?]

[うん♪]

弾を詰め直し、このアジトの天井に無数に穴を開ける為、撃ちまくる
仕方ないとはいえ結構、弾高いんだよねぇ・・・ずっと連射はキツイしマシンガン買おうかな?

[何してるんだ?いけイオン!!]

[残念・・・もう遅い♪]

私は意味も無く天井に撃ち込んだのではなく、天井を落とすために穴を開けた
もちろん私も巻き添えになるが・・・私は天井の被害が無い場所に隠れた

[くっ・・けほっ・・・・・はっ!!イオン!!]

ボスも生き残ったか・・・やっぱりここがワンちゃん(獣)に勝つ人間の力・・・
[頭脳]。それだけが人間にしか無い獣に勝る力

[貴様・・・よくもイオンを!!]

[憎んで貰っても構わないけど・・・ワンちゃん無しで私に勝てるの?]

[!!]

[バカだね♪獣の力を自分の力のように使って・・・貴様だけでは非力なくせに♪]

[くっ・・・・・]

[あぁ・・後、心配してくれた腕だけど・・・別に血が出ようが骨を砕かれようがどうでも良い事だから]

[なっ?]

[たとえ・・人でも、仲間でも、自分の肉体でも、使えなくなったら捨てる・・・捨てる事によって1人になろうが、体の一部が欠けようが、激痛が有ろうが、命を落とそうが・・私は構わない・・・]

[・・・・・・・・]

[けど・・・貴様は、そう言う心を持たずに裏の世界に入り・・そして、この私に挑戦してきた・・・私から言ってハッキリの大バカ者だ♪]

[・・・・・・・・・くっ]

[さて・・・この部屋血しぶきでいっぱいにしようか♪貴方の血で♪]

私は、何にも言えなくなっている大バカ者に銃口を向けた
正直・・・こんな大バカ相手に弾を使いたくは無い気がするんだけど仕方ないよね・・・
引き金を・・・引いて全て終わらそう・・・





[津波!!大丈夫か?!・・って今回も派手に血ぶちまけて殺したなぁ]

[当然だよ・・てかさぁ戸月達、3人も居たのに遅く無い?]

[仕方ないだろ!!迷ったんだから!!]

ちょっと廊下が入り組んで居たかもしれないけど・・・
そんなに迷う程では無かったような・・・

[と言うか津波ちゃん!怪我!]

[あぁ・・・これ?別にすぐ治るっしょ♪]

[出血患部の手当て・・・消毒液・ガーゼ・包帯・・・はい・・・]

[ありがとうございます♪風羅ちゃん♪]

[ちぇっ・・・そういえば、ちゃんと殺戮っぽくしてくれた?]

[さすがに、内臓出すのだけは嫌だったからな・・・殺し方を工夫したりして殺戮っぽくは、しといたぜ]

[それで良いよ♪サンキュー戸月♪]

[はい・・・手当て完了です♪]

[愛ちゃんもサンキュー♪]

[・・・・・・あの]

[風羅ちゃんもサンキュー♪]

[・・・・・はい♪]

ふぅ・・・何か眠い・・疲れと血の不足で睡魔が襲ってきたのかなぁ?
早く戻ってフワフワの羽毛の掛け布団羽織りたいなぁ・・・

[津波ちゃん?眠いんでしたら寝て構いませんよ?]

[そうそう♪俺、運んでベットに寝かせてやるよ♪]

[そう♪じゃあ・・・・・ZZZZZ]

[ほんの数秒で熟睡しちゃった!!]

[それだけ・・・眠かったんじゃない・・・?]

[ですよね・・・また深い怪我を負いましたし・・・]

[とりあえず・・・今は津波をベットに寝かせようぜ。それが今、俺達にできる事だ]

[・・・・・そうですね。行きましょう]

[・・はい・・・・・・]


第一話[他人の力]終


第二話[血塗られた孤独]

[ん・・・ふぁぁぁ・・・]

ベット・・・あぁそうだった。戸月が運んでくれたんだったっけなぁ・・・
昨日の血は・・まだ私の手に残っているのかな?
あのワンちゃんなら人間より嗅覚良いから分かりそうだけど・・・

[あっ・・・津波、起きました?]

[愛ちゃん・・・]

[朝食できてますよ・・・早く来てくださいね♪]

[はいはーい♪]

朝食の前に、着替えなきゃいけないんだけど・・・
包帯が邪魔で着替えにくいなぁ・・・まったく





[お待たせー・・・]

[おぉ、津波♪今、お前のニュースが始まってるぞ♪]

[昨日の件?たくっ・・・戸月!チャンネル回して!]

[あ・・あぁ・・・分かった]

まったく・・・何なの?事件・事故それらをニュースとして全員に報告って・・・
関係無いじゃん。関わって無いじゃん。なのに、何か有るたびにニュースって・・・
バカみたい

[はい♪トーストで良かったですか?]

[サンキュ・・・・]

[っ・・・誰?]
[風羅ちゃん?どうしたの?]

[ドアに・・・誰か居る・・・]

また依頼者・・・な訳無いか時間的に・・・
となると・・・ドアの向こうには誰が居るんだ?
まさか・・敵?!居場所を知られたか?

[しつれーいしまーす♪うわぁ・・・何ここ?]

女の子?!何で?!私達のアジトは人気が全くない所なのに?!

[あっ・・・ごめんなさい・・・勝手にあがりこんで]

[君は・・・?]

[奈々です・・・で?ここは、いったい?]

[何か迷い込んだみたいだな・・・どうする?教えるか?]

このまま帰したいけど・・・場所の存在を知られてるのは面倒だしね・・・
仕方ないけど・・・教えて殺した方が良いかな?

[殺戮の津波・・・聞いたこと有るでしょ?それ私♪だから・・・ここを知られたからには、死んでもらうよ♪]

[殺戮・・の・・・津波・・・・]

やっぱり怖がるよな・・・殺人鬼が目の前に居て殺されるかも知れないんだし♪
まぁ私としては、それが快感なんだけどね♪

[そっか・・・ふぅ、仕方ないよね・・・見つけちゃったし]

[?・・・・殺される事に抵抗は無いのか?]

[だって・・・私1人だもん・・・学校からは追い出され家族からも追い出され・・・誰も居ないし・・・]

孤独だから・・・誰も悲しまない・・・
だから、孤独は殺される事も平気になるのか・・・

[はぁ・・・つまんない・・・戸月、コイツ監禁できそうな所無かったけ?]

[無くは無いが・・・どうしてだ?]

[何か平気な顔してるし、つまんないからコイツを殺すのは気が向いた時・・・先に溜まったDVDとかも消化したいし]

[たく・・・そう言うなら、お前連れて行けよ。あっちの奥だからさ]

[え~・・・愛ちゃん達は?]

[津波ちゃん・・ごめんなさい・・・私達は家事や仕事が残ってるので]

[え~?!]





[って言いながら連れて行く私ってなんだかなぁ・・・]

[あの・・・1つ聞いて良いですか?]

[んっ?]

[何で人を殺すんですか?]

何で・・・?それは1番困る問題・・・
快感のため?生きる為?全然違う・・・
快感でも無くても殺すことだって有る・・・
自分の命はどうでも良いって思ってる・・・
私は・・・何で血を浴びてるんだろう?
分からない・・・分かって居なきゃいけない問題なのに・・・

[・・・・ごめん。何か変な事聞いちゃった?]

[平気・・・だけど、答えるのは今の私には不可能・・・]

[そう・・・えっと・・津波ちゃんって呼んじゃっても良いかな?]
作品名:殺戮の心 作家名:satin