小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

殺戮の心

INDEX|3ページ/3ページ|

前のページ
 

[えっ?良いけど・・・殺人鬼相手にちゃん付け?]

[だって呼ぶの困るし・・・それに仲間だってちゃん付けだし♪そう言えば・・・あの仲間達いつ会ったの?]

[さぁ?よくは覚えないが・・・1人だったんじゃないか?戸月も愛ちゃんも風羅ちゃんも・・・私と言う存在にしがみ付き・・・過去を振り払い今ここに居る]

[ふ・・ふぅん・・・何か難しくて分からないけど]

[着いたぞ・・・悪いがここにしばらく居てくれ。気が向いたら殺す・・・]

[う・・うん・・・]

[うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!]

なっ?!誰かが迫って来た?!ドアから入ったのか?!
まったく!!皆は何してるんだ!!

[きゃあああああああああああああ!!]

奈々を捕えた?!人質のつもりか?!

[殺戮の津波はどっちだ?!貴様か?!]

[私・・・だ・・・]

[そうか・・・よくもボスを殺したな!!俺は左腕だ!!]

ボス?・・・あぁ・・昨日の獣使い・・・
そう言えば右腕は出たけど左腕は出て無かったな・・・

[コイツは人質として置く・・・テメェを絶対に殺す!!屈辱的に!!アジトの入り口で待つ!!]

あっ・・・奈々が連れて行かれた・・・
どうするか・・・あのボスの左腕だったらやっぱり殺した方が良いよな?
でも・・・奈々にそれを見せて良いのか?汚れをまだ知らない少女に・・・

[津波!!何か有ったのか?!]

[どうしたんですか?!]

[・・・・・・・・どうしたの?]

[今まで何してた?バカ共がっ!]

[わっ悪い・・・で?何が有った?]

[昨日殺したボスの左腕が、まだ生きてて奈々を仲間と勘違いされ連れて行かれた]

[アイツが・・・で?どうするんだ?このまま左腕を生かす訳にはいかないし]

[分かってる・・・]

見せて良いのか・・・奈々に・・・?
いや・・・別に良いか・・・だって、私は殺戮の津波だから
汚れた私を見せても・・・血塗られた景色を見せても・・・
良いよね・・・?殺戮の津波だから・・・

[今日は・・・1人で行く・・・]

[・・・・・・・・了解]

[無茶しないでください・・・後で迎えにいきます]

[何言ってるの?愛ちゃん・・・殺戮の津波だよ?無茶するなって、無理だよ・・・じゃあ、いってきます♪]





[ひゅう♪1日しか経ってないのに古びたぁ♪家具盗ったからかなぁ♪]

[よく1人でノコノコ来たな・・・仲間はどうした?]

[いらないよ・・・殺したかったかもしれないけど、別に良いでしょ♪アンタが、殺したい奴ランキング№1は私なんだから♪それよりアンタが連れだした奴は?]

[あぁ・・・話を聞けば、貴様の仲間では無いと言うから、頭にきてなぁ・・・そこだ]

[っ・・・痛・・・・]

壁に寄りかかる様に奈々は居た・・・けど、体から血を流してる
おそらくナイフか何かで切られたんだろうけど・・・切り過ぎだな・・・
命もあまり持たないだろう・・・もって数分かな?

[よそ見してる暇・・・ねぇんだよ!!]

[っ・・・不意打ちとは、なかなか捻くれた事やってくれるじゃん♪]

やっぱり武器はナイフだ♪戸月と同じかな?型は違うけど・・・

[殺戮のテメェには言われたくないがな♪]

殺戮・・・かぁ・・・
何だろ?戦いに集中しないといけないのに引っかかる・・・
殺戮の津波・・・当然私の名前のはずなのに・・・
何で、気持ちがモヤモヤするんだろう?

[っ・・・・・殺戮じゃないよぉ・・・]

奈々?!大量出血のくせに何喋ってるんだ?!
それに・・・私が殺戮じゃないって・・・

[殺戮は・・津波ちゃん・・・じゃない・・・・よ・・・・]

[死にかけのくせに・・うるせぇ!!これでくたばりな!!]

[きゃ・・・・・・・]

[っ・・・いっ!]

[っ・・・・?!津波ちゃん?!]

痛てぇ・・・戸月のナイフだったら、もっと痛いかな?
毎回毎回愛ちゃん、皆の武器綺麗にしてくれるしね♪

[何してるんだ?殺戮の津波?こんな関係の無いガキを守って・・・]

[別に・・・アンタの武器を数個借りようと思って♪だから止めただけ♪]

[そ・・そうか・・・・]

[っと!!よっ!!]

[ほらよっ!!残念だったな♪ナイフの投げは上手いが、壁に刺さっただけで俺は空中に逃げられるぞ♪]

[バカだね・・・空中だと自由に動けないじゃん♪じゃあ、この私の拳銃で、もっと空に飛んでください♪]




[っ・・・津波・・ちゃん?]

奈々が見てるが関係ない・・・
殺戮の津波がどんな物なのか分からせないと・・・

[今日は・・・醜い顔の皮を剥がすか・・・]

[何・・してるの・・・?・・・・・・っ!!な・・それ・・・・げほげほっ!!]

[分かったか?これが殺戮の津波だ・・・もう、これでバカな事は発言しないだろ?知ったんだから・・・]

[けほ・・・・・何でこんな事してるの?]

またそれか・・・分からないって言ったはずなのに・・・
なんでまた・・聞くの・・・?

[寂しいの?]

[えっ?]

[寂しいから・・・やってるの?寂しい気持ちなら分かるよ♪同じだから♪寂しかった同士だから仲間ができたんだね♪]

[分からない・・・寂しいなんて・・・分かりたくも・・無い]

[そう・・・でも・・羨ましいなぁ♪私も津波ちゃんと一緒に・・居たかったかも♪殺すのはやだけど・・・で・・も・・・居たかった♪]

[奈々・・・・]

[・・・・・・・・・]

[奈々?・・奈々?!・・・・っ・・死んだのか]





[迎えにきたぞ♪大丈夫か?]

[戸月・・・]

[また怪我してるじゃ無いですか!!風羅ちゃん・・・]

[出血の手当て・・・消毒液・・・包帯・・・]

[ごめん。愛ちゃん・風羅ちゃん・・・ねぇ、皆]

[んっ?]

[皆って・・・1人だったの?会った時の事、覚えてないけど・・・奈々みたいに1人だったの?]

[津波・・・その通りだ。俺は血塗られた家で過ごし・血塗られた衣類を身にまとい・・自分と運命を呪った・・・]

[私は誰も居ない・誰も側に居てくれない・誰も私の事を好いてくれる者は居ない・・・孤独でした]

[・・・・親・・いやだった・・・・津波居なきゃ自殺・・・・してたかも]

[そうか・・・愛ちゃん♪後でこの服洗濯して♪素早く♪]

[良いですけど・・・珍しいですね。いつもは血が付いてる事を気にいって、あまり洗おうとはしなかったのに・・・]

[別に左腕の血は着いてても、良いんだけど・・・奈々の血着いてるかも、しれないから・・ちょっと落としたくて・・・]
作品名:殺戮の心 作家名:satin