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超伝導ゼロス
超伝導ゼロス
novelistID. 16344
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スーパーニート

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             ある企業が欠陥品を大量に販売したんだ
             クレームが裁判ざたに発展しないように
           パニクってる羊どもをうまいこと調教してやった
                 私は何もしてないよ
                先頭に立ってるばかな羊が
                私の知り合いの運転する車で
               交通事故に遭って死んだそうだ
                   だから私は
                お見舞いに花束を贈って
                 香典代わりにと言って
                羊どもに金を握らせたんだ
                そしたら、どういうわけか
                とたんにおとなしくなった
         連中の関心は金をどう分けるかってことに変わったんだよ
        それから、株主の総会で余計なことをしゃべろうとする間抜けに
                お仕置きしてやったんだ
                 私のやり方は完璧だ
            ぜんぜん関係のないことでいいがかりをつけて
                恐怖のどん底に突き落とす
            そして、そいつの急所をがっちり握ってしまえば
                  いっちょあがりだ
              もし、だめでも殺せば済むことだしな

            大金は掴んでも金はすぐ右から左に消えていく
               だが、それでも金には不自由しない
   女に、私のペニスの先からでる紐を打ち込んで街に放せば金を持って帰ってくる
             女は私に抱かれると心底喜びを感じるそうだ
              くずどもは女もろくに抱けないんだろう
  私の女たちはいい女ばかりだからAVビデオやセクシータレントにもってこいなんだ
     興行はやくざが仕切ってるし、やくざと暴力団にそれほど明確な境界はない
              金持ち相手の高級クラブでも金にはなる
          それにいいねたも仕入れてきてくれるんだからありがたい
                  おかげで高級車に乗り
              繁華街の高級マンションに住んでるが
       暴力団関係者で私の命を狙う奴はいまのところ一人もいないようだ
           命を狙われる心配はしてないといえば御幣があるが
               殺されてももう悔いはないというか
       死にたいという願望があるといったほうがふさわしいのかもしれない

               私は、下の連中には慕われている
                小さな組は腐るほどあるが
       上納金を払うのに精一杯で子分を食わしきれないのがほとんどだ
                   だが私は違う
               やつらは私の防弾チョッキであり
                 私の生きた武器となる
     私を心底信じきった間抜けがいるんだが、こいつは人間爆弾にもなるだろう
                罪の意識などという言葉は
        臆病で間抜けな羊どもの癒しのために創られた言葉に違いない

             暴力団の権力抗争に興味がわかないから
                もう二度とやらないんだが
            私ならひとつの繁華街をたったの一週間で
               自分の手中に収めることができる

      ところがだ、金持ちどもが、脅されるのを恐れて、暴対法を作りやがった
               これには正直困った時期があった
               だが薬にはいろんな種類がある
           モノによって多少違うが、ほんとに薬は儲かるんだ
           こいつを街でばら撒けば、金がじゃんじゃん手に入る

                    たやすい
               ここは私にとってまさに天国だ

       結果論かもしれないが、あいつらは青少年を自分の盾にしてるわけだ
            間抜けな羊どもはそのことに誰も気がつかない
            平気な顔して出勤してるんだから、あきれるね
            あほっていうのは、それ自体が凶悪な犯罪者だ
           にもかかわらず、あほは自分の罪にすら気づかない
          こいつらだけは、地獄に落ちて閻魔にでも裁かれるまで
           ずうっと自分の罪の深さに気がつかないんだろうな
     おめでたいというか、幸せというか、うまい言葉が出てこないよ、まったく

             薬は、もちろん、押し売りさせるわけだがな
           売人なんかをやってるゴミみないな奴らがいうには
             街をふらついてるばか女を車に押し込んで
              注射し、レイプしてやると喜ぶそうだ
         知能の足りない少年どもは死ぬ一歩手前までいたぶってから
            注射してやれば、あとは言うなりなんだとさ
                 決して私のせいじゃない
              昔から少しも進歩しないんだ、人間は

                もう暴対法なんか屁でもない
労働組合を崩壊させた見返りに派遣契約というおいしいあめ玉もありがたく頂戴したし
    遊技機のいかさまのためのコンピュータシステムだってずいぶんと儲かった
           盗んだ猛毒薬を高い金払って買ってくれる奴もいる
            まぬけな羊どもは安い給料しかもらえないのに
            私のためにいっしょうけんめい働いてくれて
          その金をどっさり薬や遊技機に投げ捨ててくれるんだ

                なんてすばらしいことだろう

                    もはや
           私には暴力団のネットワークすら必要なくなる
              これから新天地を開拓するために
            すでに暴力団の看板も下ろさせてもらった
              つまり私は一般市民、社会人なんだ
                  ひとつ違うのは
       私はもうすぐ、世界の支配者の一人にのしあがるってことだけさ
作品名:スーパーニート 作家名:超伝導ゼロス