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鏡裏@のべりすと
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小人さんと13番

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ある大きさの日2




部屋に戻ってくると小人がベッドの上でごろごろしていた。
「お、ゴハンだなっ!」
「おやつみたいだけどさ、これしかなかった」
レーズンパンを袋から一つ取り出し、ベッドから下りて小さな卓の脇に座った小人(只今小学校低学年サイズ)に与える。
「ふぉぉ!」
「どうした?」
「お、俺様はレーズンパンを13番のように丸々一個食べれるのかっ!」
嬉々とした、燦爛とかがやく笑顔で少年に笑いかける小人。
少年は弟ができた気分になった。
「ちっこいのはいつ元のサイズになるんだ?」
「ん?」
もふもふと口に含んだレーズンパンを咀嚼して飲み込むと小人は少年に首をかしげる。
「じゃあいつからそのサイズなんだ」
「俺様が起きたときにはもうこのサイズですぐ13番起こした」
「ふーん。まぁ、今日は休みだし気にしなくて良いか」
時刻は13:00。起きたのは12:30。
「長くても一時間だな」
「そうなのか!」
少年はレーズンパンを頬張る小人のいい加減な反応にひとつ溜息を吐いてゲームを取り出す。
ソフトは先日発売した国民的人気ゲーム。
「あ! 俺様にも見せろー!」
ゲーム機を持った手に反応した小人は胡坐を書く少年の足にスポッと座った。
両腕の間から顔をひょこっとだしてゲーム画面を覗く。
少年は小人の頭の上にあごを乗せてゲームをスタートさせた。

ボフンッ!

ゲームを始めて30分たったころ突然小人は元のサイズに戻った。
少年は頭の支えをなくし頭を小さな卓にぶつけたとさ。