デス・スイーツ ハロウィンの連続殺人
チョコレート
今顔を拭いているのはジャン
有名な探偵だったのだが
助手のミスで事件を解決できず
落ちぶれてしまった迷探偵だ
「で、どのような用件で」
「私はスクエア街に住むもので村長のガルシルドです」
「コーヒーをどうぞ」
コーヒーを差し出したのは助手のジョアンナだ
ジョアンナがドジッ子なのは言うまでもない
先ほど生クリームをこぼし怒られたのも彼女だ
「殺人事件のことなんです」
「はて何のことですかな」
「先生あなたがチャンネル変えたから知らないだけですよ」
「あそ」
「それで有名なあなたにぜひ捜査をと」
「…有名っていつごろのことですか?」
「………3年前」
「お帰りください…」
「いや無理ここに来るのに20ドルも使ったんだ
帰れないよ」
「すいません」
「報酬なら50,000ドルをお支払いいたします」
「ぜひやらせていただきます」
彼は目を輝かして言った
同時刻
「やっぱりビターチョコはおいしいなぁ でもやっぱりミルクチョコレート」
やつはうまそうにそしてすべてを見たかのように言った
「人間のほうがおいしいけど」
作品名:デス・スイーツ ハロウィンの連続殺人 作家名:夢轍