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ツインテール探偵くるみの事件簿

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「見て、割れてる」
 栞さんがクリーム色のカーテンをめくると、窓は閉じていたが錠の近くでガラスが割れていた。
「侵入するつもりだったんですね」
「でも割れたガラスが外にある」
 部室と金網の間には一人通れるほどの隙間があり、割れたガラスが地面に散乱していた。
「それがなにか?」
「もう、ワトちゃん。わたしの助手でしょ。そんなこともわからないの?」
 くるみの助手だからわからないんだよ。
「外から割ったらガラスは室内にあるはずでしょ」
「なるほど。ということは?」
「そ、それは」
 くるみは栞さんを見た。こいつもそこまでか。
「室内にいた人が外に出たってことかしら」
「それなら割る必要はないのでは?」
 くるみも頷いていた。
「だったらこれは牽制……まさか」
 栞さんが廊下に飛び出した。