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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 30分ほど外で過ごしてから戻ると、探偵事務所のドアは閉じていた。隣の漫画同好会を覗くと、栞さんが気づいて中に入れてくれた。ひんやりした空気にホッと息をつく。
「くるみ、来てますよね」
「5分であれよ」
 机で幸せそうに寝ていた。なにしに来たんだ。
 桃果は一生懸命漫画を描いている。
「レースのカーテンつけたんですね」
「今日からね。これなら外から見えないでしょ」
 クリーム色のカーテンは窓際にまとめていた。窓の外は学校を囲む金網でその先は道路になっている。
「部屋の空気入れ替えましょ」
 栞さんに言われて桃果が窓の鍵を開けた。

 その時、近くでガラスの割れる音がした。

 さすがのくるみも起きた。
「ん? なに?」
 開け切らない目で辺りを見回した。
「隣ね」
 栞さんが囁いた。
「妄想愛好会ですか?」
「行ってみましょ」
「ちょっと、待った」
 探偵モードになったくるみが真っ先にドアに向かい、少し開けて廊下を覗いた。
「だれかいるのか?」
「いない。でも気をつけて」