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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 警官が二人店に入って来て、俺のそばで止まった。
「近くの交番まで来てくれるかな」
 プールの中でお尻を触ったという容疑だ。
「くるみ、あなたまさか」
「警察なんか呼んでないよ」
 二人も動揺していた。望月さんは平然としている。人間レベルのことじゃ動じない。
 訳もわからず連れて行かれそうになった。
「待ってください」
 くるみと栞さんが呼び止めた。
「ワトちゃんはやってないです」
 戸惑う警官。そこへ、
「なにかあったのかい、栞ちゃん」
 角刈りの白髪の男が声を掛けてきた。
「おじいちゃん」

「三吉おじいちゃん。葉桜警察署の刑事さんよ」
 くるみの目が輝いていた。色紙を持っていたらサインを貰いそうだ。アロハシャツを着て刑事というよりハワイに来たおじいちゃんだ。三吉さんのとりなしで警察官は行ってしまった。
「話によっては彼を連れて行くことになるよ」
「くるみ」
「大丈夫。『ワトちゃんはやってない事件』の真相を解き明かしみせるわ」
 やってなければ事件じゃないだろ。だが今回はくるみに従おう。