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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 くるみが探偵事務所の机の前に立って、
「みなさんに集まって頂いたのは他でもありません」
 と話し始めた。両端に俺と栞さんが立ち、妄想愛好会の能登と倉田先輩、超常現象研究会の望月さんはソファーに座っていた。
「栞さんの傘が盗まれたという依頼を受け、捜査したところ」
 くるみは机に腰掛け足を組むと、ツインテールの髪を後ろへ払った。
「犯人がわかったのです」
 と自信たっぷりの笑みを浮かべた。
「これはただの盗難事件ではありません。この驚くべき事件を信じられない傘、アンビリバボーアンブレラ事件と命名しました」
 初めて聞いたぞ。ダジャレにしても苦しい名前だ。
「こんな茶番、付き合いきれないわ」
 地味な望月さんが立ち上がろうとしたのを手で制して、
「わかりました。では、最初に結論から申し上げましょう。栞さんの傘を盗んだ、アンビリバボーアンブレラ事件の犯人は……」
 くるみは能登、倉田先輩、望月さんの顔を見てから人差し指を前に突き出した。
「あなた方三人です」