ツインテール探偵くるみの事件簿
望月さんと能登を除いて1階のリビングに集まった。
「さっきワトくんに話したんだけど」
栞さんが話し始めたとき、
「みなさん、落ち着いてください」
リビングの中央でくるみが言い放った。
「どうしたの、くるみ。さっきまで怖がっていたのに」
「ひかるちゃんの正体がわかったの」
「急に元気になったな」
「寝たらすっきりした。それに相手は人間だし」
「35年前ならひかるちゃんは今40代でしょ」
くるみがゆっくりと説明を始めた。
「それがどうしたの?」
栞さんが少しイラついているように見えた。
「さっきのそば屋の辻さんもそれくらい」
「おい、まさか」
「失礼よ、くるみ」
「あの人がひかるちゃん、いえ、ひかるくん。頭も光ってたし」
それは関係ないだろ。
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん