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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 階段を降りながら、
「辻さんを呼びましょ」
 と、栞さんが携帯を取り出した。
「ここは通じないですよ」
「電波が届く場所まで歩いて行く」
「無茶ですよ。日が落ちて外は真っ暗なのに」
「道は憶えているから大丈夫」
「だったら俺が行きます」
「ワトちゃんはくるみを守ってあげて」
 と、優しく微笑んだ。
「でも」
「倉田くんを探して一緒に行く。それでいいでしょ」
 突然、大きな音を立てて扉が開いた。
「おう、どうした」
 倉田先輩だった。
「おどかさないで下さいよ。なにしてたんですか?」
「全身に夜風を当ててたんだよ」
 と、豪快に笑っていた。