小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ツインテール探偵くるみの事件簿

INDEX|5ページ/170ページ|

次のページ前のページ
 


 プレハブは運動部のお古で、4つの同好会が部室として使っている。中に入ると、目の前に下駄箱と傘立てがある。今日は晴れなので傘は一本も刺さっていない。右を向くと部室が5つ並んでスノコを敷いただけの廊下が伸びている。出入り口に一番近い部室が推理小説同好会、おっと星村探偵事務所だったな。
「探偵事務所の隣は栞さんの漫画同好会。栞さん含め部員は三名」
「漫画部ってあったよね」
「意見が対立して、栞さんたちが独立したらしい」
 BLという噂もある。
「昨日は栞さん一人だけ?」
「そう。その隣が妄想愛好会」
 くるみが眉根を寄せた。当然だ。
「部員は俺と同じクラスの能登と2年の倉田先輩」
「彼らのアリバイは?」
「倉田先輩はわからない。能登は6時前に帰っただろ」
「その二人、怪しいわね」
 違う意味でもな。
「そして最後が超常現象研究会。部員は2年の望月さんだけ」
「昨日帰る時に見た地味な子ね。端っこの部屋は?」
「運動部の物品が入ってる倉庫みたいなものだ」
 そこで昼休み終了のチャイムが鳴った。