ツインテール探偵くるみの事件簿
三人が保健室に入ると、宮崎先生はベッドの上で体を起こしていた。
「ねえ、先生。このダイイング……」
俺はくるみから紙を奪って、
「暗号みたいなのはなんですか?」
と、訊いた。
「ああ、これか。これは星村、お前のことだ」
「へ?」
「Hはイニシャルで、20はお前の理科の点数だろ。忘れたか?」
呆然としているくるみをほっといて、
「じゃ、かける3は?」
「橋本、広瀬、星村。なぜかHのやつは成績が悪いんだ」
だからHの三バカと自分の中で省略していたらしい。
「偶然、前回の試験三人とも20点だったんだ。平均以下はレポートだぞ」
矢印は平均以下の意味らしい。
「提出は今日までだけど大丈夫だろうな」
「あっ」
あっじゃねえよ、あっじゃ。
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん