ツインテール探偵くるみの事件簿
「なんで栞ちゃんと抱き合うのよ」
「みんなで協力するって言ったでしょ」
「くるみ、動かないで」
ペンを走らせている桃果が言った。
俺は漫画同好会の部室を出て、探偵事務所に戻った。
桃果がいなくなった原因はわかったがあのメッセージはなんだったのだろうか。
小一時間してくるみが栞さんと一緒に戻って来た。桃果の次回作は執事とメイドが恋に落ちる話らしい。
「でも執事は女だったっていう展開にするみたい」
俺はメッセージのことを話した。
「書いた人に聞いてみるのが一番でしょ」
と、栞さんが言った。
「そっか、生きてるんだっけ」
こいつは。
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん