ツインテール探偵くるみの事件簿
「声で気付くでしょ」
と、くるみの反論だ。
普段から話しているなら気付くだろうが、同じクラブでもクラスでもない。俺ならくるみの声は聞き分ける自信は、たぶんある。
掃除が終わる頃、俺がちゃかしたせいでくるみはツインテールに戻した。能登はくるみが戻ったと思ったので途中でいなくなったことに触れなかった。
こうして桃果が消えてしまったのだ。
「レポートを提出に行ったら宮崎先生が突然倒れて」
と、桃果が言った。それで時間を取ってしまったのだ。その後、プールに戻る途中で栞さんたちに会い、桃果の教室に向かった。
「みんなに連絡している時にあなたたちが現われたの」
と、栞さん。だったらその時に教えるべきだろう。まったくこの人は。
ちなみに排水溝の話はくるみの回顧に過ぎない。
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん