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ツインテール探偵くるみの事件簿

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「わたしもこういうの描きたかったけど自信なかったんです」
 後ろに隠していた紙ファイルを見せた。
「大丈夫、わたしとくるみが協力してあげるって」
「漫画? カナヅチじゃなかったの?」
「え? わたし泳ぎは得意ですよ」
 水泳をするように腕を回した。
「だったらなんで屋上に?」
「栞さんの作品、教室だとちょっと読みづらい内容なので」
 桃果は恥ずかしそうに微笑んだ。
 ひょっとして栞さんはすべて知っていたんじゃないのか?
「だって面白いじゃない」
 と、俺の視線に気付いた栞さんが囁いた。
「ど、どうなってるのよ」
 この時、違和感がわかった。桃果がツインテールなのだ。