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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 くるみの推理はこうだった。
 今日の掃除の時排水溝の音を聞いて昔、そこに引き込まれそうになったことを思い出したのだ。
「その時のことで桃果はカナヅチになってしまったの」
 もうすぐ水泳の授業が始まる。カナヅチなのにどうしようと悩んでいるんだと。

 俺たちが屋上に上がると、そこに桃果がいた。
「待って、桃果」
 くるみが声を掛けると、屋上の柵を背にして振り返った。
「ど、どうして?」
「ばか、そんなことで悩んでどうするの?」
「わたしにとっては大切なことなの」
 俺は違和感を感じていた。それがなにかわからなかった。

「わたしに任せて」
 栞さんがくるみの肩に手を置いた。
「悩んでいたのね。わたしとくるみが協力するからがんばりましょ」
「そうだよ。わたしだって桃果と同じ。だから一緒にがんばろ」
「本当ですか?」
 くるみと栞さんが頷いた。
「よかった。わたしにうまくできるか自信なかったんです」
「みんなで助け合えばきっとうまくなるって」
 くるみが励ました。
「そうですよね。きっと栞さんみたいな漫画が描けますよね」
「へ?」