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ツインテール探偵くるみの事件簿

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「木なら三つで森になるけど、水だとな」
 くるみがそれを聞いて、固まっていた。
「とんでもない勘違いをしていた。大変よ、ワトちゃん」
「何かわかったのか?」
「水が三つ。つまりさんずいよ。さんずいが付く名前の人」
「それってもしかして」
「そう、清原桃果」

 俺たちがくるみの教室に入ると、そこに栞さんと美咲がいた。
「桃果は見つかった?」
「ええ、どうしたの血相変えて」
 携帯を持った栞さんがきょとんとしていた。
「今どこにいる?」
「屋上に行ったけど」
「ワトちゃん、急いで」
 ただごとではなさそうなので栞さんが追い駆けてきた。
「どうしたの?」
 俺は宮崎先生の机の上にあったメッセージを説明した。
「すべてわかったの。桃果がいなくなったのも、あのメッセージも」
 くるみが走りながら言った。
「本当か?」
「ええ、これはH2Oの悲劇よ」