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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 再び、教科書を取りに外に出ると、校庭に教科書が2冊落ちていた。ちょうど、くるみが通りかかり、
「これじゃないのか?」
 と、差し出した。
 くるみが校舎を見上げた。さっきいた階段の踊り場の窓が開いている。
「ぶつかった時に窓から落ちたのね」
「これで俺の無実は証明されたな」
「うまくやったわね」
 おいおい。

「探偵とかいうのは本気なのか?」
「表向きは推理小説同好会よ。ワトちゃんには助手を務めてもらうからね」
「さっきので終わりじゃないのか?」
「わたしの胸を触ってそれで許されると思うの?」
「声がでかい」
「もう一度言いましょうか?」
「わかったよ」
 こうして俺はくるみの助手となった。

 メガネでみつあみの歩美が俺たちに気付いて、こちらにやって来る。
「あの子、なんであんなに地味なの?」
「失礼だな。入学したばかりなら普通だろ」
「心機一転、メガネをコンタクトに替えたりイメチェンするもんよ」
「そうなのか? メガネもいいと思うけどな」