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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 『星村探偵事務所』とプレートが張られたドアに栞さんがかぎを差し込んだ。
「部室はすべて同じかぎになってるの」
「そうなんですか」
「昨日、開けっ放しで帰ったでしょ。閉めといたから」
「すいません。あっ、くるみあったぞ」
 壁のフックに掛かっていた。
「かぎは室内、ドアは閉まっていた、つまりこれは密室!」
「栞さんの話聞いてなかっただろ」

 バナナを食べながらカバンに教科書を詰め込んでいた。
「あはおはんうえへはいの(朝ごはん食べてないの)」
「食べるかしゃべるか、どっちかにしろ」
「最近の家はかぎが二つあったりして密室を作るのも大変ね」
 バナナを俺に向けて密室の講釈を始めた。
「細工しやすかったチェーンロックは消えつつあるし」
 やっぱり食べてろ。
「ワトちゃん、孤島に別荘とか」
「もってない」