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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 廊下を塞いでいる机をどうしようかと途方に暮れているときれいな人が隣の部室から出て来た。栞さんだ。この時はまだ名前を知らない。
「どうしたの?」
 俺はここまでのことを説明した。栞さんはかがんで机をあちこち見てから、
「これって組み立て式よ。分解してみれば?」
 と、微笑んだ。

 翌日、くるみが事務所の中に置かれた机を見て、
「どうして?」
 と、不思議そうに俺を見た。
「実はな」
「待って」
 と、手のひらを向けた。
「わたしは探偵よ。推理して当てて見せる」
 と言って、机の上に足を組んで座り、額に人差し指を当てた。

「わかった。分解したのよ」
「ほう、よくわかったな」
「ふふん。当然でしょ。でもワトちゃん大変だったんじゃない?」
「道具とか借りてちょっと時間掛かったな」
「このプレハブを解体するとは考えたものね」
 そう言って、天井を見上げた。
「机を入れてからまた建て直したんでしょ?」
 どうやったらそんな複雑な方に考えが及ぶんだ。