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ツインテール探偵くるみの事件簿

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「校長室に呼び出して。何様のつもり?」
 歩美が腕を組んでにらんでいた。
「本当にすぐ済むのよね」
 と、アバウト先生が心配顔だった。
「ええ。わたしの推理を聞いていただくだけです」
 と、くるみが言った。他には俺と栞さん、そしてテニス部の渡辺先輩がいた。

「あなたの妄想よ。トロフィーは風で倒れただけでしょ」
「わたしの写真も風で校長室に入ったって言うの?」
「誰かのイタズラよ。ドアの下に隙間があるでしょ」
「だったとしても、わたしをはめるつもりだったのは明白でしょ」
「俺を狙ったんじゃないのか?」
「犯行後、ワトちゃんをかばったでしょ。ターゲットを勘違いしていた証拠よ」
「聞き捨てならないわね。まるでわたしが犯人みたいじゃない」
「だったらはっきり言ってあげる。トロフィーを壊した犯人のうち、実行したのが渡辺先輩、そして、計画したのは海東歩美、あなたよ」
 と言って、人差し指を向けた。

 歩美は気色ばんだが、すぐに冷静を取り戻し、
「いいわ、あなたの推理とやらを聞いてあげる」
 と、言った。