小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ツインテール探偵くるみの事件簿

INDEX|136ページ/170ページ|

次のページ前のページ
 


「校長室はいつも開いてるんですか?」
 廊下に出てからくるみが先生に訊いた。
「いいえ、海東さんに記念撮影でトロフィーを借りたいって言われて開けたの」
「その後、先生はどちらに?」
「職員室に戻ったわ」
「じゃ、歩美一人が校長室にいたんですね?」
「そうなるかしら」
「それで、トロフィーが壊れる音を聞いて駆けつけたんですか?」
「職員室にいたときには聞こえなかったわ」
 校長室とは少し距離がある。
「じゃ、どうしてここに?」
「『校長室で物が壊れる音がした』って海東さんに言われて来たのよ」
「一人で持つのが大変だから人手を探していた時に聞こえたの」
 と、歩美がぶっきら棒に答えた。
「ワトちゃん、歩美はいつ校長室に来たの?」
「トロフィーが落ちてからすぐだった気がする」
 と答えると、くるみは考え込んでしまった。
「お遊びはもう終わりよ。さっさと行きなさい」