ツインテール探偵くるみの事件簿
毎朝、葉桜公園のT字路で向かい側から彼が来るのだという。そして一緒に学校へ行く、そんな仲なのだ。実にほほえましい。
次の日の朝、俺は里穂と一緒にT字路へ向かった。くるみは公園の木の陰に隠れていると言っていた。
公園の前を歩いていると、正面からそれらしい男がやってきた。だが隣には女がいた。その人を見て俺は大きなため息をついた。栞さんだ。彼氏がいてもおかしくはないが、
くるみが同じことを頼んだのだろう。里穂から彼の名前を訊いてなかったのだ。今ごろ「あちゃー。」とか言ってるはずだ。
「あちゃー、あの二人だったんだ」
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん