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浜口 早苗
浜口 早苗
novelistID. 15458
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田舎暮らしのさなえってぃ

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Vo.9



いよいよ、サンプル菜園をスタートさせる日が決定! Well Done! 森さん♪ やればできるぢゃん! ダーリンも戻ってきて、その日へのスタンバイはOKだ!

が、実は帰ってきて早々、ブーリンを見たときには、「……!」と、一言も言わなかった。「…」は、多分、絶句、という表現が当たっているのじゃないかと思けれど、最後の感嘆符はなんだろう? (そういう表情をしていた)ま、疲れていたんだろうと思った。(或いは感銘を受けて言葉にならなかったか)こりゃ、今回はブリリンのときよりも手強いかな、と思った。けれど……

次の日、散歩に連れ出しているところを見ると、きっと、受け入れる余裕ができたのだ! ばんざ~い! ぶーちゃん、かわいいからね! で、名前はモン・テ。ダーリンはカトリーヌがいいのかと思ったのに。どいうことか山を意味する名を付けたかったようだ。ふ~む。でもモンちゃんはモンちゃんでかわいい。よかったね。モンちゃん!名前が付いた。


そして、戻ってきて最初の美術講師としての仕事が終わった日の夜に、サンプル菜園の話を持ち出した。この時点で、多分ダーリンにも何事も受け入れる「余裕」のようなものができたのだと思う。黙って話を聞いた後一言、「僕も一緒に手伝うよ」
この部分には、異論は全く無かったようだ。きっと、モンちゃんを見て酪農をやり始めるのかと誤解したのかもしれない。酪農ではなく農業と聞いて、少し安心したのかも。モンちゃんは、お肉用のブタさんじゃないのに。


サンプル菜園開拓初日には、源さんも来る予定。源さんは、自宅でいろいろ栽培をしているらしい。一度サボテンのような植物をもらったことがある。サボテンは手がかからなくって、本当にいい植物。好きだ。しかし源さんは畑というものを耕して事はあるんだろうか? 多分、ない。

けれど、はまるととことんはまるから、この辺りはなんだか森さんに似ている。しかし、源さんも仕切りやだからなぁ。最後のお疲れさん会だけでもいいんだけど......。

このことをダーリンに話したら、ほぼ同意見のようだった。そこで作戦会議召集! と、いっても二人だけだけれど。大ちゃんと、ブーリンがオブザーバー。

で、「源さんは急がしそうだから」、とか、「源さん、畑仕事は腰に来ますよ」、とか、2人であらゆる“言訳“を出し尽くし、そこから一番いいものを選ぶといういつものやり方で会議は進んだ。 

そして、今回の作戦名は「平穏無事作戦」となった。 この作戦は源さんの扱いに慣れているダーリンが決行隊長。 要するにうまく言って、森さんとあまり対立しないようなるべく時間をずらして来てもらうこととする。後は、こちらで拠所なく口裏を合わせる。 

以上、作戦会議終了~! 

後は、多分全員が楽しみとするお疲れさま会の内容。ま、飲み物はそれぞれ好きなものを飲んでもらうとして・・・・メインは手巻き寿司! と私が提案。当然ダーリンも賛成。

やっぱり手巻き寿司は人数が多いほうがおいしいよね。 なんといっても楽だし...。 前日に食材を買い込んで、生ものは近くの魚屋さんに頼んで持ってきてもらう。こういう時、田舎って便利。スーパーじゃないから予約をしておけば適当に見繕って持ってきてくれるのだ。


森さんは当日、仲間達を連れて朝早くから来る予定だ。全員が地元かどうかは知らないけれど、4~5人来るみたいだから、その日のうちに畑のほうは何とかなるだろう。 田んぼはどうするのか知らないけれど。

兎に角こちらで用意するものは、食料だけのようだ。そして、朝に弱いダーリンに期待はできないから、おにぎりくらい前日に作っておこう。

なんだか、遠足のようだな。ワクワクする!