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浜口 早苗
浜口 早苗
novelistID. 15458
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田舎暮らしのさなえってぃ

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Vol.10



さて、サンプル菜園開拓の日。前日から具合が急変して体調を悪くしたダーリンは源さんと同様、お疲れ様会のみの参加となりそうだった。まぁ、源さんもダーリンも展示会があったり夏の猛暑の疲れが出たりで弱ってたんだろうな~。 けれど扁桃腺からのいつもの風邪っぽいので、無理をしなければ大丈夫! 
私もダーリンも扁桃腺からの風邪は要注意なのだ。だから私は今では、ちょっと“やばい”と思うとうがいを日に何度もする。 うがい薬は殺菌性のものがおすすめかな♡  たいした事にならずに済むよ。 予防が肝心なんだよね。でもひいてしまったら養生をしてね。 風邪は万病の元!

で、森さんたちが仲間を連れて到着後、今日一日のオリエンテーションがあって、(森さんが隊長だ)作業開始! ま、まずは誰が考えても草刈だけれどね。
夏の間に元気に成長をして勢力を謳歌していた雑草たちがまず、電動カッターで切られていく。文明の利器だな~。 鎌で刈っていたら今日一日掛かるだろう。ものの小一時間で辺りの景色が一変した。 日本の里山って、最近では熱帯雨林のジャングルのようだ……。 マングローブは無いけれど。
辺りの景色が一変したところで冷茶ターイム! あ、ここで、森さんたちのメンバーを紹介しておこう。 森さんと同年代の山本さんという男性と(森さんが連れてきたのは男性2人に女性1人だった。 森さんの彼女かな?)須賀さん(若干若め)。この3人はどうも日本全国行脚のメンバーでもあるらしい。 それともう1人が吉崎さんという女の子。 例の冴えないサッカー教室の事務をやっている人だ。ここで、女性の手があるのはありがたい! 彼女に手伝ってもらって冷えた麦茶を出した。でも、森さんは炭酸入りがいいって言うから、彼女にちょっとお使いを頼んだ。 中高生が行く駄菓子屋みたいなお店が一番近いところだから、そこまで車で行ってもらう。 森さん! 水分なら何でもいいじゃんか…

森さんがここで(やっと)「あれ? 浜さんは?」と聞いてきた。なんだ、今まで気付いていなかったのか、と思いつつも事情を説明して、どこかの地点で起きだしてくると思うと言うと、「へぇ~」と言って、直ぐに次の作業の説明をしだした。まぁ、きっと最初っから森さんの中では数に入っていなかったのかもしれない…。

午前中の休憩終了で、ここからは土の掘り起しが始まるわけだけれど、この辺りからは森さんがもう一人呼んでいたみたいで、近所のおじさんが登場。耕し方についていろいろ指示をしている。おじさん、さっすが~。プロフェッショナル! 森さんだけじゃ一抹の不安があったけれど、これで安心だ。 肥料とか森さんが用意してきたものもチェックしてくれていて、大変ありがたいです。これで、安心して見ていられる。(この時点で、私はほとんどお役に立っていないのです。)

お昼までには、掘り起こしも大分進んでいて、この辺りでお昼休憩~。秋と言っても陽射しは暑くって、お昼食べた後もちょっと作業には向かないって事で、各自気ままに休んでもらった。お昼ごはんのときには、ダーリンも起きだしてきて皆さんにご挨拶。一緒に食べた。ダーリンはあまり社交的ではないけれど、森さんの仲間とは意気投合したよう。みんな変わっているからね。みんなは、モンちゃんと遊んだり、家の中にいるブリリンやゲンタ、大ちゃんを眺めたりして勝手気ままにやっている。森さんの連れてきた男性2人は東京住まいって事だから珍しいんだろうな~。それに、アトリエも。

さて、日も少し傾いてきて、やっと最後の仕上げに掛かった。プロフェッショナルのおじさんは、一緒にお昼ごはんを少し食べて、まわりの意外さ(異常さ?)に恐れおののいて早々と去っていた…。後日、東京名物チョコバナナでも持っていくか…。
最終的には、種とか苗を植えなければいけないんだけれど、まず、種は別の容器に入れて、ある程度大きくしてから植え替える。この時期だと、大根とか葱かな。森さんはその小さな容器に入れて、家の横に並べておいてくれた。いいとこある! そこまでやってもらえれば、あとはさなえってぃ一人でもできるよ。多分

さて、後はお疲れ様会。いつのまにか、源さんが来ていて、ゲンタと遊んでいた。この頃になると、ダーリンは全快したかのように振舞っている。明日また、風邪がぶりかえすぞ~…。ある程度のところで止めなければ・・・。 源さんが一通りサンプル菜園を見て「よくできたじゃないか!」と絶賛していた。そうです。褒めてください。一応みんな頑張ったので。
この後のお疲れ様会はまぁ、浜口家に集まったからには、みなさん覚悟していてくださいねということで......。ダーリンはこういうのが好きなんです。
お疲れ様会のことは、また後日!