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浜口 早苗
浜口 早苗
novelistID. 15458
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田舎暮らしのさなえってぃ

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Vol.5


 ぶーちゃんが来た。ショップの人が連れてきてくれた。
 
 基本的に動物は、あまりに小さいうちに親元を離れてしまうと、情緒不安定になるのだ
そうだ。だから、今回のミニ豚ちゃんも2ヶ月はママのおっぱいを飲んで、きちんと獣医
さんの診断を受けてきた。猫の大ちゃんもそうだった。ちなみに、大ちゃんの家系図はすごいのだ。28代前までさかのぼったものをキャッテリーからもらっている。
 
 話は戻って、ぶーちゃんの名前はとりあえずブーリン2号としておこう。ブリリンと区
別するために、2号はつけておく。もしかしたら、カトリーヌになる可能性もあるけどね。ブーリンが来てから、まずは、排泄の訓練。いくらなんでも、アトリエ中が匂ったら、まずい! でも、基本、犬と一緒だそうだから、大ちゃんにも手伝ってもらって、トイレを覚えてもらうことにしよう。
 
 ブーリンが来てから何日かして、森さんが顔を出した。誰かから、ブーリンを飼っているっていう噂を聞いたらしい。田舎は、情報が早い。いやはや。 
 森さんの友人で、同じくミニブタを買っている人がいるらしくって、見に来たようだ。
 まだ小さいのを見て、「小さい」とかなんとか、訳の分からないことを言っていたが、珍しく気に入ったようで、遊んでくれていた。
 私が、そのうちに、家庭菜園ならぬ、サンプル菜園を作りたいんだ、という事を話すと、俄然、張り切りだした。そして、菜園作りを手伝ってくれるという。な〜んて、ラッキー♪
 森さんは、鍛えているだけあって、畑仕事には向いているかもしれない。それに、なんだか、各地を旅行していて、いろいろな農場も視察しているそうなのだ。知らなかった。
 
 早速、どこをどうしたらいいかを、もうその場で決めてしまっていた。やることが早い。で、実際に、雑草を抜いて作業を始めるのは、涼しくなってからにしよう!ということになった。それまでに、必要なものはいろいろ用意してくれるようだ。 
 結構、仕切りたがりなようだから、もうここは、全て任せてしまおうと思った。庭のよ
うなところは、今は何も植わっていないから、多分ダーリンも文句は言わないだろう。逆
に喜ぶ気がする。
 
 そのうち、合鴨農法の田んぼも作りたいのだといったら、森さんは、それも自分がやる
と言った。いい案があるらしい。ついでに鴨のケージはどうしようかなと相談したら、「それは、ハマさんでしょー」との答えだった。あまり、大工仕事は得意ではないようだ。 
 あ、ちなみにハマさんは、うちのダーリンのことです。浜口って言うからね。だから、
今はサナエッティも浜口になってます。夫婦別姓は憧れだったんだけれどね。
 
 
 なんか、いよいよ夢が具体化してきたな〜。ぶーちゃんとブリリンは幸運の女神達かも。(ブリリンは女神じゃないかもだけどね。)