人間屑シリーズ
四日目
相も変わらず妻の奇行は留まらない。
俺の生活の全ては妻の介護へと回されていた。自分の身なりなど、構っている余裕は無い。自分がボロボロになっていくのをありありと感じる。
妻はすぐに服を汚すので、洗濯だけでも一仕事だった。妻が宇宙人になる前は、洗濯すらした事がなかった。それが今や日に何度も洗濯機を回している。干している時や取り込む時に、妻から目を離さねばならないのが心底気にかかった。
俺が目を離せば、室内での徘徊が始まる。そしてそれは俺に新たな仕事を増やした。
苛立ちばかりが募る。
まだたったの四日目じゃないか。流星群で宇宙に帰るなどと言ってはいるが、流星群の通過の後も、妻はこのままなんじゃないのか。
焦りと苛立ちの中、自分の罪を振り返る。
そうやってまた一日が過ぎていった。