陰陽戦記TAKERU 前編
その頃、慰霊碑を破壊に成功した暗黒天帝はこの地に封印されていた怨霊の解放に成功した。
現在加奈葉は気を失って協力者の腕に抱かれている。
『クハハハッ! 素晴らしい力だ。聖獣の封印も解かれ、この力があれば我は完全に復活できる!』
地面に置かれた携帯電話のディスプレイから飛び出した暗黒天帝は笑いが止まらなかった。
実は暗黒天帝の狙いはここにあった。朱雀の宝玉に配下の鬼を忍ばせ、さらに作業員達を鬼にして武達を足止めしている間に慰霊碑を破壊して怨霊達を解放しその力を自分の物にしようと企んでいた。
『今しばらく待っておれ、この力を蓄えてくる!』
暗黒天帝はそう言うと黒い柱の中に飛び込んだ。協力者は加奈葉を見て口元を歪めていた。
作品名:陰陽戦記TAKERU 前編 作家名:kazuyuki