小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

陰陽戦記TAKERU 前編

INDEX|82ページ/108ページ|

次のページ前のページ
 

 俺は桐生さんの肩を借りて美和さん達と合流、空中で戦う美和さんを見た。
「あれは?」
「鬼のスピードが速すぎるんですよ。」
「当らなきゃ倒せないよ〜……」
 香穂ちゃんの言う通りだ。
 どんな攻撃も交わされたら意味は無い、美和さんもそれは分かってるはずはずだ。
「ん?」
 すると桐生さんは気付いた。
 美和さんが今まで放ってきた攻撃は消えるどころか一箇所に固まって巨大な光球となっいた。
 これは美和さんが自分の攻撃に何かしらの細工をしていた。
「散ッ!」
 すると美和さんは自分の周りにバレーボールくらいの球体を幾つも作ると作ると複数攻撃の矢を放った。
 朱雀の力を得てパワーアップした矢の威力も数も今までとは段違いで鬼は羽を打ち抜かれて飛行能力を失い地上に落下した。
『ギガアアアッ!』
 アスファルトを砕いてもがき苦しむ鬼、地面に降り立った美和さんが丁度鬼の頂上にある光球に向かって右手を上げる。
「悪鬼滅殺っ!」
 美和さんが念じると巨大な光の矢となって鬼に降り注いだ。
 鬼は光の中で断末魔をあげる。
『ギャアアーーーーッ!』
 鬼が消滅すると憑依された人達がその場に倒れた。何つー威力だよ……
「ふぅ……」
 すると美和さんは大きく深呼吸をした。
「やったな美和さん。」
 俺はようやく立ち上がれるだけの体力が回復した。
 これで一件落着…… と思いきや突然俺達の背筋に寒気が走った。
「な、何だ?」
「あれは?」
 すると拓朗が指差した。
 すると空に向かって不気味な黒い柱が伸びていた。