陰陽戦記TAKERU 前編
時間を少し遡り、
武達が洋館で鬼を倒したのと同時刻、暗黒天帝とその協力者は数体の鬼を引き連れてある場所へ向かい目的を実行した。
その場所とは青龍が落ちた空き地で、騒がれないように敷地全体に結界を張ると配下の鬼達に地面を掘らせていた。
『チッ、あそこが勘付かれたか……』
暗黒天帝が舌打ちをすると配下の鬼達がある物を発見した。
大きく開いた穴を覗くとそこにあったのは泥に塗れた注連縄が巻かれた岩だった。
『やれっ!』
暗黒天帝が命じると鬼達がその豪腕で岩を破壊した。
岩は粉々に砕かれて注連縄もチリジリになった。
『これで後1つ…… その時こそ我が復活する! 行くぞっ!』
暗黒天帝が命じると穴から出てきた鬼達は人間の姿から元に戻り協力者と供にその場を後にした。
作品名:陰陽戦記TAKERU 前編 作家名:kazuyuki